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ステレオカメラ SceneScan Proは、発光部を必要としないパッシブ方式のリアルタイム三次元距離センサです。そのため、明るい屋外や遠距離、水中などでの距離測定が可能で、他のセンサとの併用もできます。プログラム可能な集積回路FPGA(Field Programable Gate Array)による高速処理で、リアルタイムな距離測定と省電力・小型化を実現。自動運転やロボットの自律制御などに最適です。デモ機の貸し出し可能。詳しくは後述、もしくはお問い合わせください。よくあるご質問はこちらから。
FPGAとは、プログラム可能な集積回路のことです。ステレオカメラによる距離測定には高い計算コストがかかり、CPU(Central Processing Unit)では実現困難でした。ハイエンドなGPU(Graphical Processing Unit)での実装例はありますが、GPUは消費電力が高く、バッテリ駆動のハードには不向きでした。
FPGAは回路レベルでプログラムを実行するため、CPUやGPUと比べて動作が圧倒的に軽く、省電力性が高いのが特長です。GPUベースのステレオカメラと比べて小型化も可能です。また、FPGA単体で処理するためOSも不要です。
SceneScan Proで実装しているステレオマッチング法はSGMをベースにしています。ステレオマッチングとは、左右のカメラで撮影した画像のズレから視差を推定する方法のことです。SGMは、高精度と高い計算効率を両立し、広く知られたマッチング手法です。
発光を必要としないため、明るい屋外での距離測定や、遠距離の測定、水中での距離測定にも適しています。また、他のセンサとの併用も可能です。
画像処理を行うプロセッサー部とカメラは分離されており、USB3.0ケーブルで接続します(詳細は「7.製品モデルとスペック」参照)。そのため、用途に適した、あるいは使い慣れたカメラを選択することができます。
ステレオカメラSceneScan Proは、自動運転のほか、ロボットやロジスティクスの自律制御、大きな物体の測定などに適しています。
左が通常画像、右が視差マップ(デプスマップ)の画像。視差マップは、手前のものが赤っぽく、奥のものが青っぽく見えます。
視差マップから得られたデータをもとに、物体を三次元の点の集合(ポイントクラウド)として表現します。
SceneScan Proの使用デモンストレーションの様子を動画にまとめました。
SceneScan Proは、カメラ部とプロセッサー部(画像処理部)に分かれて構成されています。カメラ部とプロセッサー部はUSB3.0ケーブルで接続します(下図参照)。 カメラ部には、nerian社製の「Karmin3」のほか、USB3.0対応の標準的な産業カメラを使うことができます。 プロセッサー部には、「SceneScan Pro」があります。FPGA(Field Programmable Gate Array)を搭載し、カメラから取り込んだ画像を、最先端のステレオマッチングアルゴリズムによってリアルタイムに視差マップ(デプスマップ)へと変換処理します。処理結果はコンピュータもしくは組み込みシステムに転送され、オープンソースとクロスプラットフォームのAPIを使用して、視差マップを3Dポイントクラウドに変換することができます。
製品の詳しい情報は、以下のカタログや論文もあわせてご覧ください。 論文は、「Forum Bildverarbeitung 2018」で発表されたものです。 デモ機の貸し出しも行っています。価格提示後、借用書にサインをいただければ、機器本体のほか、PC・ソフトも含めて1週間(5営業日)まで貸し出し可能です(返却の際の送料はご負担ください)。詳細はお問い合わせください。
プロセッサー(画像処理部)は、「SceneScan Pro」です。
ハードウェア仕様 | |
---|---|
電源 | 11 – 14 V DC |
消費電力 | 10W以下(カメラなし)、20W(カメラあり) |
寸法 | 104.5 × 105.5 × 45 mm without mounting brackets 104.5 × 130 × 45 mm with mounting brackets |
重量 | 400 g |
I/O: | USB3.0 (2個), gigabit ethernet, GPIO |
指令対応 | CE, FCC, RoHS |
ステレオマッチング | |
ステレオアルゴリズム | セミグローバルマッチング (SGM) |
最大解像度 |
SceneScan Pro:
1856 × 1856 pixels |
ピクセルフォーマット | Mono8, Mono12, Mono12p, Mono12Packed |
視差範囲 |
SceneScan Pro:
96 to 256 pixels (32 pixel increment) |
サブピクセル解像度 | 4 bits (1/16 pixel) |
ポストプロセス | Erroneous disparity removal, noise removal, speckle filtering |
モデル | 視差範囲 [pixels] |
画像サイズ | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
600 x 480 | 800 x 592 | 1024 x 768 | 1600 x 1200 | 2016 x 1536 | ||
SceneScan Pro モノクロ |
128 | 135fps | 90fps | 55fps | 22fps | 13fps |
256 | 75fps | 53fps | 34fps | 12fps | 7fps | |
SceneScan Pro カラー |
128 | 85fps | 55fps | 32fps | 13fps | – |
256 | 50fps | 28fps | 16fps | 6fps | – |
Karmin3(カメラ部)のスペックは以下のとおりです。基線長(2つのレンズ間の距離)が10 cmのものと25 cmのものがあります。
解像度 | 2048 x 1536 pixels |
---|---|
撮影例 (SceneScanPro使用時) |
2016 × 1536 pixels@7fps |
1024 × 768 pixels@33fps | |
センサー | Sony Pregius IMX265 |
センサーフォーマット | 1/1.8″ |
レンズマウント | C/CS-mount |
彩度 | モノクロ(カラーも選択可) |
シャッター | グローバルシャッター |
インターフェース | USB 3.0 |
トリガー | 4ピン Binder M8コネクター |
基線長 | 10 /25 cm |
重量(レンズを除く) | 350 g (10 cm基線長) |
470 g(25 cm基線長) | |
マウント上部 | 4×M3ネジ穴 1×1/4 “UNCネジ穴(三脚マウント) |
マウント下部 | 2×M3ネジ穴 |
基線長:10cm、解像度:800 × 592、焦点距離:8mmの場合
基線長 | 10cm |
---|---|
焦点距離 | 8mm |
最短検出距離 | 90.3 cm |
視差範囲 | 256ピクセル |
距離 | デプスエラー |
---|---|
0.9 m | 0.18 cm |
1 m | 0.22 cm |
2 m | 0.88 cm |
5 m | 5.51 cm |
10 m | 22.3 cm |
20 m | 91.2 cm |
50 m | 612 cm |
100 m | 2789 cm |
基線長 | 25cm |
---|---|
焦点距離 | 8mm |
最短検出距離 | 225.7 cm |
視差範囲 | 256ピクセル |
距離 | デプスエラー |
---|---|
2.26 m | 0.45 cm |
5 m | 2.19 cm |
10 m | 8.80 cm |
20 m | 35.5 cm |
50 m | 228 cm |
100 m | 956 cm |
200 m | 4227 cm |
焦点距離や基線長は、nerian社の以下のサイトにて計算できます。 https://nerian.com/support/resources/calculator/
ソフトウェアは以下付属です
1.GUI
2.C++ APIあり、これによりOpenCV、PCLが使用できます。
3.ROS:ROS moduleがあります。
4.GenTL producerがありますので、MIL、Matlabで使用できます。
ROSのDriver nodeは以下ご参照ください
ROS node for SceneScan Pro
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