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ハイブリッド方式の触覚センサ、plyon®を使ってみた
本記事では、Plyonという触覚センサについて、実際に使ってみながら紹介していきます。
まず最初に触覚センサについて説明し、Plyonの触覚センサの特徴を述べ、実際に使ってみた結果を見せながら、どのような用途で使えるのか検証・考察していきたいと思います。
触覚センサは、機械やロボットが人間のような触覚を感知するためのセンサです。
触覚と言っても、その中でさらに様々な感覚に分類することができ、触覚センサというデバイスにおいては主に以下のような感覚を計測するセンサが存在します。
これらのような感覚のセンシングは、単一のセンサで複数の感覚をセンシングできるものもあります。
触覚センサはロボットであればロボットハンドに取り付けて把持の安定化を行ったり、機械やゲームの入力インターフェースとして使用されたり、ウェアラブルデバイスのようなヘルスケアや医療といった分野で使用されています。
前章で触覚といってもいろいろな感覚があるという話をしましたが、このような様々な感覚を検知する上で、様々な測定原理を用いた触覚センサが開発されています。
以下が代表的な触覚センサの測定原理になります。
今回紹介するPlyonのセンサの特徴としては、測定方法としてハイブリット方式を採用しており、上記の電気抵抗式と静電容量式の2つを合わせたセンサになっています。
2つの方式を合わせることで、ドリフトが少なく、静的な負荷で高い安定性を得ることができるのと、より感度の高い力の検出が可能になります。
また、センサが柔らかい素材で作られているため、曲げたり、曲面などに貼り付けることも可能です。
さらにこのセンサの面白いところとしては、静電容量の仕組みを用いて近接センサとしても使用することができるというところです。
近接センサとして本センサを使ってみる記事も別で掲載してますので、ぜひご覧いただければと思います。
Plyonの触覚センサにはいくつかのタイプがあり、以下のタイプが用意されています。
それでは実際にセンサを使って、出力などを見てみたいと思います。
以下のようにシングルタイプのセンサ本体を付属のセンサボードに接続することで、計測を行うことができます。
ボード上にLEDが設置されており、センサに指で触れるとLEDが点灯し、接触が検知できているのが分かります。
実際に触れてLEDが点灯しているところが以下の写真になります。触れる力を強めていくとLEDの色が変化し、力の大きさについても検出できていることが確認できました。
次に、センサボードとPCを繋いで、シリアル通信によりセンサデータをPCに送信しながら、グラフでどのような波形が得られるかを見てみます。
センサの波形のグラフ化にkstというソフトを使用しています。kstとの接続については、センサマニュアルに記載されています。
センサ部分にトントンと指で押したり離したりを繰り返した際の波形が以下になります。
弱い力でも比較的綺麗な波形が得られており、センサの感度は高いと感じました。
次にアレイタイプのセンサの出力も見てみます。
アレイタイプは細長いセンサ本体の中に複数のセンサが配置されており、触れる場所に応じて反応するセンサが異なるので、センサに触れた位置を検出することができます。
以下のようにセンサ本体を接続し、場所を変えながらセンサに触れてみます。
以下のように触れる場所に応じて異なるLEDが反応しました。
最後にスライダタイプの出力を見てみます。
スライダタイプもアレイタイプと同じような細長いセンサ形状をしており、指をスライドさせることで発行するLEDの個数が変化することを確認できました。(左側の白色LED)
Pylonという触覚センサの特徴について説明し、3つのタイプのセンサの出力をセンサボードに接続して実際に触りながら確認してみました。
ハイブリッド方式により出力波形のノイズが少なく、センサ本体が曲げられることで様々な形状の物体に貼り付けて使用することが可能なため、幅広い用途での使用が期待できます。
この記事を読んで、このセンサ面白いなと感じていただけた方はぜひ下記リンクよりお問い合わせ下さい。
https://nanoxeed.co.jp/product/plyon/
最後までお読み頂きありがとうございました。
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