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IoT

USE CASEプロジェクションマッピング

プロジェクションマッピングとは、プロジェクターなどを使用して立体的に映像を投影する技術です。映画館のスクリーンのような平面に映像を投影するのではなく、建物のような立体物に映像を投影することが最大の特徴となっています。

プロジェクションマッピングという言葉は、「投影」を意味するプロジェクションと、「貼り付ける」「割り当てる」といった意味のマッピングが組み合わさっています。ただ単に立体物に映像を投影するだけでは、プロジェクションマッピングとは言えません。プロジェクションマッピングの制作過程では、スクリーンとなる立体物の形状を正確に計測した上で、それにぴたりと重なり合うように映像を加工します。加工された映像を実際に投影することで、立体物が本当に動いているかのような臨場感を与えたり、キャラクターを登場させて幻想的な世界観を表現したりできるのです。

プロジェクションマッピングでスクリーンとして使われるものは、建物だけではありません。家具や靴、部屋、霧、湖、森、人体などのあらゆるものに投影可能であり、私たちに驚きや感動を与えてくれます。プロジェクションマッピングの主な活用シーンとしては、イベントやテーマパークでのエンターテインメントショー、新製品やサービスの広告、企業のブランディング、メディアアートなどが挙げられますが、これからもさまざまなシーンで活用されていくでしょう。

2010年頃から広く知られるようになったプロジェクションマッピングの技術は、現在も進化し続けています。たとえば、従来のプロジェクションマッピングは、映像とのズレを防ぐために立体物を静止させておかなければならないという制限がありました。しかし、最近では動く立体物に追従して継続的に映像を投影する「ダイナミックプロジェクションマッピング」と呼ばれる技術も開発されています。

また、最近では「インタラクティブプロジェクションマッピング」と呼ばれる技術が注目されるようになりました。インタラクティブ(interactive)は、「相互に作用する」や「双方向の」といった意味を持つ言葉です。インタラクティブプロジェクションマッピングでは、各種センサーによって人やモノの動きを検知し、それに合わせて映像をリアルタイムに変化させます。この技術によって、人が歩くと床に投影された映像が変化する、コンサートやライブ中に人の動きに合わせて映像が変化する、壁に投影されたゲーム画面に人が手をかざして遊ぶ、といった新しい映像体験がすでに実現しています。一方的に映像を見るだけではなく、ユーザーと双方向にやり取りができるインタラクティブプロジェクションマッピングは、今までにない体験型のデジタルコンテンツとしてイベントやショールーム、アミューズメント施設などで活用されていくと考えられます。

このように、プロジェクションマッピングの技術は日々進化を続けています。プロジェクションマッピングはこれからも、私たちに新鮮な驚きや感動を与えてくれるでしょう。