DSシリーズは、革新的で耐久性があり、ストレッチセンサで構成され、電子機器が組み込まれた高品質のシリコーンゴムで完全にカプセル化されています。これにより、非常に耐久性が高く、雨・雪・ほこり・熱・寒さ・汚れ・その他の環境や天候に関連する障害物などの外部の影響に耐えることができます。それとは別に、ストレッチセンサ技術とシリコーンゴムのカプセル化を組み合わせることで、あらゆる方向に曲げることができ、オーバーストロークやミスアライメントに耐えることができます。非接触センサまたはシリンダーベースのセンサに代わる効率的で最適な代替手段を提供します。
他のセンサ技術と違い、センサの特別な取り付け、保護、またはクリーニングの必要がないため、設置、操作、保守の労力とコストを大幅に削減できます。

作業車両

作業車両は、一般的に建設・鉱山・農業・林業・軍事・輸送などに使用されるものです。フォークリフト・トラクター・バックホーローダー・クレーン・ブルドーザー・電車・タンクなどのことです。
用途にかかわらず、作業車両には2つの重要かつ矛盾した命題があります。
・最も過酷な条件で使用する。
・コストのかかる稼働停止や、命を危険にさらす可能性のある故障を最小限に抑える必要がある。
このような難しい要求を満たすため、センサを必要とするような車両では、モニタリング、予知保全、自動化がますます重要になってきています。

センサによる作業車両のソリューション

作業車両の効果的なモニタリング、予知保全、自動化のためには、正確なデータを提供し、過酷な運転条件に耐え、かつコスト競争力のあるセンサが必要です。この分野のリース機械と遠隔操作の市場は急成長しており、どちらにおいても機械をより使いやすくし、完全に遠隔操作できるようにするためのセンサが必要とされています。
温度・圧力・力・回転・変位は、オフロード車のモニタリングに最も重要なパラメータです。これらのパラメータの中でも特に変位は、衝撃、振動、ズレが発生するような、車両の最もラフな部分にセンサを取り付ける必要があり、測定が最も困難なパラメータです。
これまで、変位センサの選択肢は、非接触式センサ（磁気式、静電容量式、超音波式）か、LVDT、ポテンショメータ、リニアエンコーダなどのピストン式センサに限られてきました。非接触センサはソリッドステートで堅牢ですが、動作には、被測定物─センサ間に障害物のない空間と、クリーンな環境が必要で、作業車両での使用には限界があります。ピストン式センサは、その構造上、衝撃、過負荷、位置ずれに対して非常に脆弱です。そのため、オフロード車両用の効果的な変位センサによるソリューションは、近年まで困難でした。当社のセンサは、作業用車両の生産者やエンドユーザーが、モニタリングと予測メンテナンスを効果的に導入し、車両の信頼性と寿命を向上させることを可能にします。

構造物ヘルスモニタリング

安全性は構造物ヘルスモニタリング（SHM：Structural Health Monitoring）のキーワードです。構造物の老朽化や劣化などの要因は、その性能に影響を与え、最悪の場合、損傷や崩壊を引き起こし、人命をも危険にさらす可能性があります。
構造物の所有者や保守管理者は、これらの構造物の安全性と信頼性を確保するために、費用対効果が高く、信頼性の高い検査・監視ソリューションを常に必要です。

構造物ヘルスモニタリング（SHM：Structural Health Monitoring）の課題

SHMの価値は明白ですが、大規模化を阻むいくつかの障害があります。SHMシステムのコストはそのひとつで、既存のSHMシステムの多くが比較的高価です。また、いかなる天候下でも信頼性の高いセンサを使用することが重要な場合に加えて、SHMシステムの取付けには時間と労力を要し、コストも増大します。

ピストン式の変位センサ（LVDT、ポテンショメータ、リニアエンコーダ）などの他のセンサによるソリューションと比較して、当社のセンサは、コアセンシング素子がゴム製で全方向に変形可能なので、予測不可能な動きに耐えて変位を測定できます。屋外使用に最適な仕様であり、大雨・紫外線・風・猛暑・極寒などのあらゆる気象条件に耐えます。
ElastiSenseのセンサによるソリューションは、特別な取り付け、保護、クリーニングを必要としません。これは、他のセンサによるソリューションと比較して、取付け、操作、メンテナンスにかかるコストを削減できるため、構造物ヘルスモニタリングにおいて大きなプラスとなります。

2021年からDSシリーズを使用しているノルウェーの橋のリアルタイムと過去の測定値を、こちらから観測することができます。

センサ相対変位を測定するために、橋台と桁座面ののブリッジの両端にDS100を2つ設置

上記のアルファベットにあたる部分が以下の項目になります。