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本記事では、Elastisense社の接触式伸縮センサ「DSシリーズ」を実際に使いながら、その特徴について紹介していきます。
まずはシンプルにセンサーを引っ張ってみて、DSシリーズの使用感を確認してみました。
伸縮センサは、物体の伸び縮みや変形を検出するセンサです。機械部品や建築物、さらには人の体の動きまで、伸縮センサを取り付けることで変形の度合いをリアルタイムに測定できます。
伸縮センサで計測できる変形・状態には、主に次のようなものがあります。
伸縮センサには、上記の変形を検知するために様々な測定方式があり、それぞれ長所・短所があります。測定の目的に合わせて、適切なものを選定しましょう。代表的な測定方式は以下の通りです。
| 測定方式 | 測定原理 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 電気抵抗式 | 変形によって電気抵抗が変化 | 低コスト、シンプル | 出力が小さくノイズに弱い |
| 静電容量式 | 電極間の距離変化を検出 | 小型化しやすい | 電磁ノイズの影響を受けやすい |
| 圧電式 | 素子に圧力を加えると電圧が発生 | 高感度、頑丈 | ドリフト(時間経過に伴う計測値のずれ)が発生する |
| 光学式 | 光で変形による模様やパターンの変化を測定 | 非接触で高精度 | センサ小型化が難しい |
今回紹介するElastisense社のDSシリーズは、静電容量式を採用したストレッチセンサです。センサをシリコンゴムで完全に覆うことで雨・雪・ほこり・熱・寒さ・汚れなどの厳しい環境に耐えることができます。柔軟性を活かして様々な方向への伸縮やねじり、曲げが可能なことも大きな特徴です。
センサには5mm,20mm,50mm,100mm,250mmまでの長さを計測できる計5種類がラインナップされており、測定対象に合わせて選択することができます。

上:DS20(測定範囲~20mm)
下:DS100(測定範囲~100mm)
それでは実際にDSシリーズを使ってみます。
今回使うのは、DS100という100mmまでの伸びを計測できるセンサです。
まずはセンサをPCに接続し、手で引っ張って動作を確認してみます。

PCにインストールした専用ソフトで、リアルタイムに伸びを表示・記録することができます。
次に計測値の正確さを確認するため、アルミフレームにDSシリーズをボルト止めし、引き伸ばしてみてその測定値を定規と照らし合わせてみました。

まずは0mmの位置にセンサを伸び、たるみともに無い状態でセットします。

そこから10mmずつ引っ張ってみた結果、次のようなグラフになりました。




接触式伸縮センサ「DSシリーズ」の特徴について説明し、実際に変形させてみて基本的な使い方を確認しました。
今回試したように、DSシリーズは簡単に大変形の測定ができることが分かりました。次回の記事では、DSシリーズを用いてどんな変形の計測ができるのか、その応用例について試していきます。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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