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以前の記事で、近赤外分光器S-G1を用いて簡単にプラスチックの材質を識別できることを紹介しました。

今回は実際に家庭ごみの中からプラスチックごみを取り出し、その材質が何であるかをS-G1を用いて同様に識別しました。廃プラスチックの材質識別は、プラスチックの適切なリサイクルにおいて非常に重要となります。S-G1は携帯性に優れた小型のデバイスとなっており、その場ですぐにプラスチック材質の識別ができますので、廃プラスチックの選別の際に有用なツールとなります。

以前の記事と同様に、上図の近赤外分光器S-G1とタブレットPCを用いてプラスチック材質の識別を行いました。透明なサンプルや厚みの薄いサンプルの測定の際は、S-G1と標準反射板RM-2でサンプルを挟むようにして測定しました。

今回、家庭ごみから集めた廃プラスチックは下図のようなものです。

以下に、それぞれの測定の様子と識別結果について記載します。

1.容器① 識別結果:ポリプロピレン(PP)

2.タッパーのフタ 識別結果:高密度ポリエチレン(HDPE)

3.容器② 識別結果:熱可塑性エラストマー(TPE)

4.容器③ 識別結果:ポリプロピレン(PP)

5.容器④ 識別結果:ポリプロピレン(PP)

6.キャップ① 識別結果:ポリプロピレン(PP)

7.容器のフタ 識別結果:ポリプロピレン(PP)

8.容器⑤ 識別結果:ポリスチレン(PS)

9.トレイ① 識別結果:ポリプロピレン(PP)

10.包装材① 識別結果:ポリエチレンテレフタレート(PET)

11.キャップ② 識別結果:ポリプロピレン(PP)

12.キャップ③ 高密度ポリエチレン(HDPE)

13.包装材② 識別結果:ポリプロピレン(PP)

14.トレイ② 識別結果:ポリスチレン(PS)

15.食用油の容器(キャップ) 識別結果:高密度ポリエチレン(HDPE)

16.食用油の容器(本体) 識別結果:低密度ポリエチレン(LDPE)

17.調味料の容器(キャップ) 識別結果:高密度ポリエチレン(HDPE)

18.調味料の容器(本体) 識別結果:ポリエチレンテレフタレート(PET)

以上のように、近赤外分光器S-G1を用いて家庭ごみの中の廃プラスチック材質を識別してみました。S-G1でのプラスチック識別は、測定から結果表示まで5~6秒で完了しますので非常に簡単に材質の識別が可能です。

なお、現在開発中のプラスチック識別アプリには、下記24種類のプラスチック材質の近赤外吸収スペクトルが照合用の標準スペクトルとして用意されています。

ABS HDPE LDPE PA6 PA66 PBT
PC PEEK PET PETG PLA PMMA
POM PP PS PTT PVC SAN
TPE HIPS ASA PC_ABS PPS TPU

近赤外分光器S-G1は小型で携帯性が良く、また堅牢な構造になっているため、屋外現場などでのプラスチック識別作業にも最適な製品となっています。S-G1によるプラスチック識別が普及し、プラスチックリサイクルの現場での標準的な手法となることを期待しています。

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