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現在、少子高齢化による労働力不足やコロナ禍による生活様式の変化によって、労働のサポートや人とコミュニケーションが取れる「サービスロボット」の需要が国内外で高まっています。サービスロボットの市場規模は年々拡大傾向にあり、特に医療や物流、オフィスなどの分野は今後さらに需要が高まると予想されています。
そこで、今回はサービスロボットの定義や種類について、主な事例を交えながら解説していきます。

本ページの構成

サービスロボットとは

サービスロボットとは、工場で働く産業用ロボットとは違って、人間にサービスを提供するロボットの総称です。日本発の国際規格である「ISO 13482」の中では、サービスロボット(生活支援ロボット)を「産業オートメーションの用途を除き、人または機器のために有用なタスクを実行するロボット」と定義しています。
サービスロボットは産業用ロボット以外のロボットを指すので、人の生活空間で働くロボットもいれば、倉庫や農地などで人の作業をサポートするロボットまで多岐に渡ります。
また、サービスロボットは形もさまざまで、コミュニケーションができる人間型のロボットや、車輪がついていて自分で考えて移動しながら警備をするロボット、人間が着ることで人間の作業をサポートするロボットなど、同じサービスロボットでも作業内容に合わせて形が大きく変わります。

サービスロボットの種類と事例

ここでは、サービスロボット種類について、事例を交えてご紹介します。

人型サービスロボット

サービスロボットと言われて多くの方が一番に想像するのが、この人型ロボットではないでしょうか。ソフトバンク社の「pepper」やオリィ研究所の「分身ロボット OriHime」などが人型サービスロボットに分類されます。これらのロボットは、店舗や駅などの公共施設で人間の代わりに接客をしたり、病気などで外出できない人間に代わって学校で授業を受けたり、会社で会議に出席したりしてくれます。
このタイプのロボットの多くが、ステレオカメラなどで対象となる人間を検知し、マイクで収集した音声を解析し、あらかじめインストールされていたAI(人工知能)によって適切な対応を算出し、ロボットの動きに反映させます。

また、分身ロボット OriHimeのように、ロボットに取り付けられたセンサーから得られた情報を離れた場所にいる人間に伝達し、それに対して情報を受け取った人間が遠隔でロボットを操作するというAIが省略されたタイプのロボットも増えてきています。

介護・農業などで活躍する装着型サービスロボット

介護現場や農作業、工事現場などで、重たい物を持つときや中腰姿勢が長く続くような作業をサポートとしてくれるロボットで、服を着るようにロボットを着ることで人間の動きをサポートすることから、装着型サービスロボットと言われています。
こちらは筑波大学の「HAL」やイノフェス社の「マッスルスーツ」などが有名です。
HALは脳が筋肉を動かす際に出る電気信号を読み取り、人間のわずかな動きをロボットが検知・アシストすることによって、大きな力が出るようにサポートします。このロボットは、作業を支援するだけでなく、その特性を生かして足に障害を持つ方のリハビリにも使用されています。

物流を支援する移動型サービスロボット

物流業界を牽引しているAGV(無人搬送車)やAMR(自律走行搬送ロボット)もサービスロボットの一つです。インターネットが普及しオンラインショップが増えた今、宅配便の数も年々増え、物流業界も人手不足を解消するためにAGVなどのサービスロボットを導入するようになりました。
AGVは磁気テープなどを目印に、テープに沿って荷物を載せて走行し、AMRは倉庫全体をマッピングさせたのち、自律走行で荷物を運搬することが可能なロボットです。これにより、人間が品物を取りに行く時間を短縮したり、取り違いなどのミスを減らすことができるようになりました。
実際に、Amazon社は「KIVA」という独自のAGVを導入することで、人手不足を解消するだけでなく、配達スピードを早めることに成功し、一部商品の翌日配送なども可能にしました。
この他にもサービスロボットは、iRobot社のルンバなどの掃除ロボットやセグウェイなどの搭乗型ロボット、災害時に救助に向かうレスキューロボットなどがあります。中には、掃除をしながら警備を行うロボットなど複数の機能を持つサービスロボットも存在します。

まとめ

今回は、サービスロボットについてご紹介しました。
人間にサービスを提供するロボットとして、少子高齢化に伴う労働力不足を解消するだけでなく、人間の生活の質を高めてくれる存在として、多くの企業や団体が開発しています。
サービスロボットの需要は年々高まっており、市場規模は拡大し、さまざまな問題を解決するロボットが日々生み出されています。もしかしたら今後、ほとんどの問題はサービスロボットが解決してくれる時代が来るかもしれません。

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